2023年8月10日
【企業向け】エンジニア派遣とは?メリット・デメリット、SESとの違い大手派遣会社5社も紹介

<景品表示法に基づく表記>本ページはプロモーションが含まれています。
近年、IT業界の急速な成長とともにエンジニア採用の難易度は更に高くなっています。その中で、選択肢としてエンジニア派遣を検討されている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エンジニア派遣の基本的な概念から、特徴やメリットデメリットについて、また、SESとの違いや大手エンジニア派遣会社について5社紹介しています。
【記事を書いた人】ランサーズエージェント編集部
ランサーズエージェント編集部では、エンジニア、ディレクター、デザイナー、コンサルタントなどの採用にお困りの企業様に役立つさまざまな情報を発信しています。
1.エンジニア派遣とは
エンジニア派遣とは、派遣会社が保有するIT技術者やエンジニアを、一定期間企業に派遣し、特定のプロジェクトや業務をサポートする形態を指します。
企業側は長期的な雇用契約を結ばずに、必要な期間や業務だけエンジニアを利用でき、柔軟な人材活用が可能となります。
1-1.常用型のエンジニア派遣
常用型のエンジニア派遣は、企業が長期的にエンジニアを必要とする場合に適しています。
この形態では、エンジニアは派遣先の企業文化や業務フローに深く浸透し、まるで正社員のように業務を遂行します。
継続的な業務の進行や、長期にわたるプロジェクトのサポートに最適です。
1-2.登録型のエンジニア派遣
登録型のエンジニア派遣は、エンジニアが派遣会社に登録し、そのスキルや経験に応じて適切な派遣先が紹介される形態です。
短期的なプロジェクトや、特定のスキルセットを持つエンジニアを求める企業に適しています。
1-3.エンジニア派遣とSESの違いについて
エンジニア派遣とSESは、どちらもITエンジニアを派遣するサービスですが、契約形態や仕事内容に違いがあります。
エンジニア派遣は、派遣会社がクライアント企業と直接契約を結び、派遣社員を派遣するサービスです。派遣社員は、派遣会社から給与を支給され、派遣先企業の指揮命令を受けます。
SESは、派遣会社がクライアント企業と準委任契約を結び、派遣社員を派遣するサービスです。派遣社員は、派遣会社から給与を支給され、派遣先企業の指揮命令を受けず、自社の裁量で業務を行います。
1-4.エンジニア派遣とエンジニア紹介の違いについて
エンジニア派遣とエンジニア紹介は、どちらも企業がエンジニアを求める際の方法として利用されますが、その形態が異なります。
エンジニア派遣は一定期間の業務サポートを目的としてエンジニアを派遣するのに対し、エンジニア紹介は企業が直接エンジニアを雇用するための人材を紹介するサービスです。
紹介されたエンジニアは、派遣ではなく正社員や契約社員として企業に入社することが一般的です。
2.エンジニア派遣の種類
エンジニアと一言で言っても、その役割や専門分野は多岐にわたります。エンジニア派遣の中でも、求められるスキルセットや業務内容に応じていくつかのタイプが存在します。
以下に、主なエンジニア派遣の種類を紹介します。
2-1.システムエンジニア
システムエンジニアは、システム全体の設計や構築、運用を担当するエンジニアです。
要件定義から設計、開発、テスト、リリースまでの一連の流れを管理し、システムがスムーズに動作するようにします。
2-2.バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、ウェブサイトやアプリケーションの裏側で動作するサーバーサイドの開発を担当します。
データベースの設計やAPIの開発、サーバーの構築といった業務が主となります。
2-3.フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、ウェブサイトやアプリケーションのユーザーインターフェースを設計・開発するエンジニアです。
HTML, CSS, JavaScriptなどを使用して、ユーザーにとって使いやすく魅力的なUIを作成します。
2-4.インフラエンジニア
インフラエンジニアは、システムの基盤となるインフラストラクチャを構築・運用するエンジニアです。サーバーの設定、ネットワークの構築、クラウドサービスの導入など、システムが安定して動作するための環境を整えます。
2-5.サポートエンジニア
サポートエンジニアは、システムやソフトウェアのトラブルシューティングを担当するエンジニアです。エンドユーザーやクライアントからの問い合わせに対応し、問題の原因を特定して解決策を提供します。
3.エンジニア派遣のメリット
エンジニア派遣を利用することには、多くのメリットがあります。
特に、企業の採用担当者や責任者の方々が注目すべきポイントを以下に詳しく解説します。
3-1.採用コストをかけずにエンジニアを確保できる
エンジニア派遣を利用する最大のメリットの一つは、採用に関するコストを大幅に削減できることです。
通常の採用活動では、求人広告の掲載費用や面接の手間、採用後の研修など、さまざまなコストが発生します。
しかし、派遣会社を通じてエンジニアを確保することで、これらのコストを気にすることなく即戦力となるエンジニアを迎え入れられます。
3-2.教育コストを削減できる
派遣されるエンジニアは、多くの場合、派遣会社での研修や実務経験を積んでいるため、即戦力として活躍できます。
そのため、企業側が新たに教育を行う必要が少なく、教育にかかる時間やコストを削減できます。
3-3.エンジニアへの直接指示ができる
エンジニア派遣では、派遣先の企業が直接エンジニアに業務の指示を出せます。これにより、業務の進行やコミュニケーションがスムーズに行え、プロジェクトの進捗管理も効率的に行えます。
3-4.労務コストが安い
エンジニア派遣を利用することで、社会保険料や福利厚生費などの労務コストを削減できます。
エンジニアは派遣会社の社員として雇用されているため、派遣先の企業がこれらのコストを負担する必要がありません。これにより、企業の経営負担を軽減できます。
4.エンジニア派遣のデメリット
エンジニア派遣には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。
企業がエンジニア派遣を利用する際には、以下のポイントを十分に考慮する必要があります。
4-1.正社員より離職率が高くなりがち
エンジニア派遣は一時的な雇用形態であるため、正社員と比べて離職率が高くなる傾向があります。
プロジェクトが終了したり、他の魅力的なオファーがあると、エンジニアが離職することが考えられます。
これにより、人材の流動性が高まり、企業側としては人材の安定性を確保するのが難しくなることがあります。
4-2.成果物に対しての保証がない
エンジニア派遣は、あくまで人材の提供が主なサービスです。
そのため、派遣されたエンジニアの成果物に対する保証は基本的にはありません。プロジェクトの進行や成果物の品質に関しては、派遣先の企業がしっかりと管理・監督する必要があります。
4-3.企業文化へのマッチングの問題
エンジニア派遣は、短期間での業務サポートを目的としているため、派遣されたエンジニアが派遣先の企業文化やチームの雰囲気にすぐに馴染むとは限りません。
このため、コミュニケーションの摩擦やチーム内の調和を乱すリスクが考えられます。
派遣先としては、エンジニアを迎え入れる際のオリエンテーションやフォローアップをしっかりと行うことが求められます。
5.エンジニア派遣の相場単価
エンジニア派遣の単価は、エンジニアのスキルセットや経験年数、専門分野によって大きく変動します。
以下は、一般的なエンジニア派遣の相場単価を示す表です。ただし、これはあくまで一般的な参考価格であり、実際の単価は派遣会社やエンジニアの実績、業務内容によって異なる場合があります。
エンジニアの種類 | 経験年数 | 相場単価(時給) |
システムエンジニア
|
1~3年 | 2,500~3,500円 |
4~6年 | 3,500~4,500円 | |
7年以上 | 5,000円以上 | |
バックエンドエンジニア
|
1~3年 | 2,800~3,800円 |
4~6年 | 4,000~5,000円 | |
7年以上 | 5,500円以上 | |
フロントエンドエンジニア
|
1~3年 | 2,700~3,700円 |
4~6年 | 3,800~4,800円 | |
7年以上 | 5,200円以上 | |
インフラエンジニア
|
1~3年 | 2,600~3,600円 |
4~6年 | 3,700~4,700円 | |
7年以上 | 5,000円以上 | |
サポートエンジニア
|
1~3年 | 2,200~3,200円 |
4~6年 | 3,200~4,200円 | |
7年以上 | 4,500円以上 |
この表は、エンジニアの種類や経験年数に応じて、一般的な相場単価を示しています。
実際の派遣単価は、業務内容や派遣会社のポリシー、エンジニアのスキルや実績によって変動するため、具体的な単価を知りたい場合は、複数の派遣会社に問い合わせることをおすすめします。
6.エンジニア派遣大手5社紹介
6-1.メイテック
1974年設立のメイテックは、40年以上の実績を持つエンジニアリング領域の人材サービス企業です。
プロフェッショナル7000名で構成され製造業向けに高品質なエンジニアリングソリューションを提供しています。
6-2.オープンアップITエンジニア
2023年に設立されたオープンアップITエンジニアは、IT専門の派遣会社として多岐にわたるサービスを提供しています。
人材紹介から教育、コンサルティングまで、長年の経験を活かしたサービスを展開しています。
特に未経験者やミドル層の教育・キャリア支援に力を入れており、市場の人材不足問題の解決をサポートしています。
6-3.テクノプロ
テクノプロ・グループは、200以上の国内拠点と2万名超の技術者・研究者を有しインドや中国、東南アジアにも展開しています。
国内最大の技術アウトソーシング企業として、機械や電気、化学、建築などの技術領域での経験を持つエンジニア・研究者が、デジタル技術との融合で実践的な課題解決を提供しています。
6-4.アウトソーシングテクノロジー
アウトソーシングテクノロジーは、IT人材の派遣・コンサルティングを専門とする企業です。
機電系エンジニアやIT系エンジニアを中心に、ロボティクスや医薬、建設など多岐にわたる分野の専門家を有し、日本のものづくりからシステム開発まで、お客様の事業展開を全面的にサポートしています。
6-5.セラク
セラクは、総合的なITソリューションを提供する企業で、IoTからWEB、アプリ開発まで幅広く手がけ、IT教育や研修の実績も豊富です。
働き方改革にも前向きで、多様な働き方をサポートしています。