2023年9月6日
2024年最新|SESの単価相場と利用のメリット・デメリット

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近年、企業のITニーズが高まる中で、SES(エンジニア派遣)の利用が増加しています。
しかし、SESの単価相場はどのくらいなのか、またSESを利用する際のメリットやデメリットは何なのか、採用担当者や採用責任者として知っておくべき情報がいくつかあります。
まず、SES単価の単価相場について、結論をお伝えいたします。
SESの単価相場は、職種によって異なりますが、平均60万~120万円/月ほどとなっています。
さらに詳細な職種やスキルごとの単価相場についてです。
職種 | 単価相場 |
テスター | ~40万円 |
プログラマー初級 | 30万~50万円 |
プログラマー中級 | 40万~60万円 |
プログラマー上級 | 50万~70万円 |
システムエンジニア初級 | 50万~70万円 |
システムエンジニア中級 | 60万~80万円 |
システムエンジニア上級 | 70万~90万円 |
リーダー、管理職 | 80万~ |
※上記はあくまで一般的な相場観となります。実際の金額を保証するものではありません。
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この記事では、最新のSESの単価相場や、その算出方法、さらには職種別の費用相場など、SESに関する情報を網羅的にお伝えします。
また、SESを利用する際のポイントや、補助金・助成金の活用方法についても触れていきますので、ぜひご覧ください。
【記事を書いた人】ランサーズエージェント編集部
ランサーズエージェント編集部では、エンジニア、ディレクター、デザイナー、コンサルタントなどの採用にお困りの企業様に役立つさまざまな情報を発信しています。
Contents
1.SESとは?
SESとは、システムエンジニアリングサービスの略称であり、エンジニアやIT技術者を企業に一時的に派遣するサービスを指します。
このサービスは、企業が特定のプロジェクトや業務に必要な技術やスキルを持ったエンジニアを短期的に確保したい場合に利用されます。
IT技術の進化やデジタルトランスフォーメーションの波が押し寄せる中、企業は常に最新の技術を取り入れる必要があります。
しかし、そのための専門的なスキルを持ったエンジニアを直接採用するのはコスト的に難しいだけでなく、そもそも採用が難しい現在においてかなり難易度が高いことです。
そこで、必要な期間だけ専門的なスキルを持ったエンジニアを派遣してもらうSESが注目されるようになりました。
また、近年SESの業界が盛り上がっている背景としては、正社員型の派遣は以前から多く活用されていましたが、コロナウィルス流行以降、多くのITエンジニアがフリーランスとして活動するようになりました。
これに伴い、企業とフリーランスのエンジニアとの間に立ち、マッチングを行うSES業者の需要が高まり、現在では、大手から中小まで多くのSES企業が存在し、企業のニーズに合わせた柔軟なサービスを提供しています。
このように、SESは現代のビジネスシーンにおいて欠かせない存在となっています。しかし、その利用方法や単価相場には様々なポイントがありますので、次の章で詳しく解説していきます。
2.SESの単価相場の算出方法
SESの単価は、多くの要因によって変動します。
企業がSESを利用する際には、どのような要因が単価に影響を与えるのか、そして市場の平均的な価格帯はどの程度なのかを知っておくことが重要です。
2-1.エンジニアの経験年数やスキル
エンジニアの経験年数やスキルセットは、SESの単価を大きく左右する要因の一つです。
一般的に、経験年数が長いエンジニアや、高度なスキルを持つエンジニアの単価は高くなります。
例えば、10年以上の経験を持つシニアエンジニアや、AIや機械学習の専門知識を持つエンジニアは、市場価格が高めに設定される傾向があります。
2-2.SES会社の規模
SES会社の規模も単価に影響を与える要因の一つです。
大手のSES会社は、ブランド力や豊富な人材プールを持っているため、単価がやや高めに設定されることが多いです。
一方、中小のSES会社は、柔軟な対応やコストを抑えたサービスを提供している場合も多いです。
2-3.SESの費用は人月単価で決まる
多くのSES会社では、費用を「人月単価」として算出します。
人月単位(またはマン・マンス)は、プロジェクトや業務の工数を計測・見積もる際の単位の一つで、1人の作業者が1ヶ月間フルタイムで働いたときの工数を指します。
人月単価は、エンジニアのスキルや経験、業務内容などによって変動します。
2-4.人月単価はエンジニアのレベルで変わる
エンジニアのレベルや資格によって、人月単価は大きく変わります。
例えば、初級エンジニアと中級エンジニア、そして上級エンジニアでの単価は異なります。また、特定の資格を持つエンジニアは、その資格に応じて単価がアップすることが一般的です。
このように、SESの単価は様々な要因によって変動します。企業としては、自社のニーズや予算に合わせて、最適なSES会社との契約を結ぶことが求められます。
3.職種別に見るSESの費用相場
各職種ごとの平均的な単価や、その職種の特徴。
3-1.システムエンジニア
システムエンジニアは、クライアントの要件を基に情報システムの設計、開発、テスト、導入を行う専門家です。
プログラミングスキルはもちろん、コミュニケーション能力も求められる職種で、最新の技術トレンドを追いながら、ユーザーに最適なシステムを提供する役割を担います。
システムエンジニアの費用相場は個人のスキルや経験に大きく依存します。
相場:50万~90万円
3-2.DBエンジニア
DBエンジニアは、データベースの設計、構築、運用、最適化を担当する専門家です。
大量のデータを効率的に管理・保存し、高速にアクセスするためのシステムを構築します。また、データの安全性やバックアップ、障害時の復旧など、データの信頼性を保つための業務も重要です。最新の技術動向をキャッチし、最適なデータベース環境を提供する役割を果たします。
相場:55万~95万円
3-2.フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、ウェブサイトやアプリケーションのユーザーインターフェースを設計・実装する専門家です。
HTML, CSS, JavaScriptなどの技術を駆使し、ユーザーが直感的に操作できるデザインやレスポンシブなレイアウトを作成します。
ユーザビリティやアクセシビリティを考慮しながら、最新のデザイントレンドや技術を取り入れて、使いやすく魅力的なUI/UXを提供する役割を担います。
相場:50万~90万円
3-3.インフラエンジニア
インフラエンジニアは、システムの基盤となるサーバーやネットワーク、クラウド環境の設計、構築、運用を担当する専門家です。
可用性やセキュリティを確保しながら、システムがスムーズに動作するための最適な環境を提供します。
障害発生時の迅速な対応や、定期的なバックアップ、監視業務も重要な役割としています。技術の進化に合わせて、最新のインフラ技術を取り入れる能力も求められます。SES案件の中では比較的相場感が低めです。
相場:45万~85万円
3-4.プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの計画、実行、監督、完了を指揮する専門家です。
目標達成のためのリソースの配分、スケジュール管理、リスクの特定と対策、チームメンバーとのコミュニケーションなどを担当します。
また、クライアントや関係者との調整も重要な役割としています。プロジェクトの進捗や品質を確保するためのリーダーシップと、問題解決の能力が求められる職種です。
高いスキルや経験が求められるため相場感は高めです。
相場:60~100万円
3-5.ITアナリスト
ITアナリストは、ビジネスの要件や課題を理解し、それを技術的な解決策に変換する専門家です。
現在のシステムの機能や性能を評価し、新しい技術やシステムの導入を提案します。
また、ユーザーのニーズを詳細に分析し、システム設計や改善のための仕様書を作成する役割も担います。
ビジネスと技術の橋渡しとして、両者のコミュニケーションを円滑にする能力が求められる職種です。
相場:65~105万円
3-6.ITアーキテクト
ITアーキテクトは、情報システムの全体構造や設計を策定する専門家です。
ビジネスの要件や目標を基に、最適な技術選定やシステムの構築方針を定義します。
また、システム間の連携やデータの流れ、セキュリティ対策などの設計も担当します。
長期的な視点でのシステムの拡張性や保守性を考慮し、持続可能なIT環境を構築する役割を果たします。深い技術知識とビジネス理解が求められる職種です。
相場:65~105万円
3-7.デベロッパー(プログラマー)
デベロッパー(プログラマー)は、ソフトウェアやアプリケーションの設計、開発、テストを行う専門家です。
要件定義や設計書を基に、コードを書き、機能を実装します。また、バグの修正やソフトウェアの最適化も担当します。
使用するプログラミング言語やフレームワークはプロジェクトによって異なるため、幅広い技術知識と柔軟な思考が求められます。
コードの品質や効率性を追求し、ユーザーに価値を提供する役割を担います。
相場:40万円~70万円
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4.SESを利用するメリット・デメリット
SESを利用することで得られるメリットは多い一方、注意すべきデメリットも存在します。
企業がSESを上手く活用するためには、これらの利点と注意点をしっかりと理解しておくことが必要です。
4-1.SESのメリット
コスト削減
SESを利用することで、エンジニアを正社員として雇用するよりもコストを抑えることができます。
特に短期的なプロジェクトや一時的な業務増加時には、SESの利用が経済的に有利です。
専門性の確保
SES会社は多くのエンジニアを抱えており、その中には特定のスキルや経験を持つ専門家も多数います。これにより、企業は即座に必要なスキルを持ったエンジニアを確保することができます。
柔軟な人員調整
プロジェクトの進行状況や業務量に応じて、エンジニアの人数を増減させることが容易です。
これにより、業務の効率化や適切な人員配置が可能となります。
4-2.SESのデメリット
長期的な人材育成の難しさ
SESエンジニアは一時的に派遣されるため、長期的な人材育成やキャリア形成が難しい場合があります。
コミュニケーションの問題
SESエンジニアと正社員との間にコミュニケーションギャップが生じることがある。これは、企業文化や業務フローの違いからくるもので、適切なコミュニケーションを取ることが求められます。
契約期間の制約:
SESの契約は一定の期間で終了するため、その後の人員確保や業務継続についての懸念が生じることがあります。
SESを利用する際には、これらのメリットとデメリットをしっかりと考慮し、最適な選択をすることが重要です。
5.SES契約の流れ
SESとの契約は、企業のニーズや要件に合わせて進められます。以下に、SESとの契約から業務開始までの一連の流れを詳しく解説します。
5-1.企業への問い合わせ
最初のステップは、SES会社への問い合わせです。この際、電話やメール、公式ウェブサイトの問い合わせフォームなどを利用して、初めての接触を行います。
問い合わせの際には、企業の業種や業務内容、求めるエンジニアのスキルセットや経験年数などの基本的な情報を伝えることが求められます。
5-2.ヒアリング
問い合わせ後、SES会社からの連絡があったら、具体的なヒアリングが行われます。
このヒアリングでは、企業の具体的な要件や期待する成果、予算などを詳しく話し合います。
また、SES会社側も自社のサービス内容や提供できるエンジニアの情報を提供します。
5-3.契約の締結
ヒアリングを経て、双方が合意に達したら契約の締結に移ります。
この際、契約内容の詳細や単価、契約期間などをしっかりと確認することが重要です。
また、契約書には、業務内容や期間、単価、支払い方法などの詳細が記載されるため、内容を十分に理解した上で署名することが求められます。
5-4.業務開始
契約が完了したら、業務開始に向けての準備が始まります。
この際、SESエンジニアのオンボーディングや業務の具体的なスケジュールの確認、コミュニケーションの方法などを決定します。
また、業務開始前には、エンジニアとのミーティングを行い、業務内容や期待する成果を再確認することも大切です。
このように、SESとの契約は一連の流れを経て進められます。企業としては、自社のニーズや要件をしっかりと伝え、最適なエンジニアを確保することが重要です。
6.SESとの単価交渉のポイント
SESとの単価交渉は、企業にとって大きな課題の一つです。
適切な単価で優秀なエンジニアを確保するためには、いくつかのポイントを押さえて交渉を進めることが重要です。
6-1.相場をきちんと理解する
市場の相場を理解することは、単価交渉の基本です。
過去の取引履歴や業界の情報、競合他社の動向などを参考にして、現在の市場価格を把握することが求められます。
また、情報収集の際には、業界誌や専門家の意見、インターネット上の情報などを活用すると良いでしょう。
6-2.必要なスキルを明確にする
単価交渉の際には、求めるエンジニアのスキルセットや経験を明確にすることが重要です。
具体的なプロジェクトの要件や必要な技術、期待する成果などを詳しくリストアップし、SES会社に伝えることで、適切な単価の提案を受けることができます。
6-3.予算を明確にする
企業としては、予算内で最適なエンジニアを確保することが目標です。そのため、予算を明確にしておくことで、交渉の際の戦略を立てやすくなります。
また、予算を明確にすることで、SES会社も企業のニーズや要件に合わせた提案をしやすくなります。
このように、SESとの単価交渉を成功させるためには、市場の相場を理解し、必要なスキルや予算を明確にすることが求められます。
これらのポイントを押さえて、適切な単価で優秀なエンジニアを確保することを目指しましょう。
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7.SESと指揮命令違反
SESの利用において、指揮命令違反は避けるべきリスクの一つです。この問題は、派遣法に基づくもので、企業が派遣社員に対して直接的な指示や命令を出すことが禁止されています。
以下に、指揮命令違反のリスクとその対処法について詳しく解説します。
7-1.何が指揮命令と判断されるか
指揮命令とは、派遣先の企業が派遣社員に対して、業務の具体的な方法や手順などを直接的に指示・命令することを指します。
具体的な例としては、
- 派遣社員の業務の進捗を直接確認する行為
- 業務の手順や方法を具体的に指示する行為
- 派遣社員の勤務時間や休憩時間を直接管理する行為
などが挙げられます。
7-2.指揮命令違反となった場合の対処法
指揮命令違反が発生した場合、派遣法に基づき、派遣先の企業やSES会社に対して罰金が科される可能性があります。
また、派遣契約が解除されるリスクも考えられます。このようなリスクを回避するための対処法としては、
- 派遣社員の業務内容や手順については、SES会社を通じて指示・確認を行う
- 派遣社員の勤務管理や評価は、SES会社が行うことを確認する
- 派遣契約や業務委託契約の内容をしっかりと確認し、指揮命令違反のリスクを最小限に抑える
などの対策を講じることが求められます。
指揮命令違反は、SESの利用において重要な問題となります。
企業としては、この問題を正しく理解し、適切な対処法を講じることで、リスクを回避することが重要です。
8.システム開発の補助金・助成金まとめ
システム開発を進める際、補助金や助成金の活用は大きなサポートとなります。
以下に、システム開発に関連する主要な補助金・助成金とその詳細をまとめました。
8-1.IT導入補助金
主に中小企業・小規模事業者等を対象にITツールを導入する経費の一部を補助し、業務効率化・売上アップをサポートするものです。
8-2.ものづくり補助金
ものづくり補助金は、正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といい中小企業等による生産性向上を目的とした革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金です。
8-3.持続化補助金
「持続化補助金(小規模事業者持続化補助金)」は、小規模事業者などが経営計画を自ら策定し、商工会・商工会議所の支援を受けながら取り組む「販路開拓」を支援する補助金です。
補助対象の経費としては、販路開拓のための、チラシ・パンフレット、ホームページやウェブ広告、店舗の改装、展示会の出展、新商品の開発費用などが含まれます。
参考:事例から学ぶ「持続化補助金」 | 経済産業省 中小企業庁
8-4.補助金を利用する際の注意点
補助金を利用する際には、以下の点に注意が必要です。
- 申請スケジュール: 各補助金には申請期間が定められているため、スケジュールをしっかりと確認する。
- 必要書類: 申請には様々な書類が必要となるため、事前に準備をしておく。
- 補助上限: 補助金には上限額が設定されている場合が多いので、計画を立てる際に確認しておく。
補助金や助成金は、企業の成長をサポートする大きな力となります。適切な制度を活用し、効果的なシステム開発を進めていきましょう。
まとめ
SESの利用は、多くの企業にとって欠かせない選択肢となっています。エンジニアの派遣を通じて、専門的なスキルや知識を持ったプロフェッショナルを短期間で確保することが可能となり、プロジェクトの進行やシステム開発をスムーズに進めることができます。
単価相場に関しては、エンジニアの経験やスキル、SES会社の規模など、さまざまな要因によって変動します。そのため、適切な単価を設定するためには、市場の動向をしっかりと把握し、自社のニーズに合わせた選択をすることが重要です。
また、SESを利用する際のメリットとして、コスト削減や専門性の確保が挙げられますが、デメリットとして、長期的な人材育成の難しさやコミュニケーションの問題も考慮する必要があります。
SESの利用を検討する際には、自社のニーズや予算、期待する成果を明確にし、複数のSES会社との比較や交渉を行うことをおすすめします。また、指揮命令違反のリスクを避けるために、派遣社員とのコミュニケーション方法や業務の進め方についても十分に検討することが必要です。
最後に、システム開発に関連する補助金や助成金の活用も忘れずに。適切な制度を利用することで、開発コストの軽減やプロジェクトの成功確率を高めることができます。